マチズモ文化を男性視点と女性視点のそれぞれから解説
マチズモとは男性優位主義を指します。男性が生きるのに有利・優位ということは、裏を返せば女性にとって生きにくい社会であるということです。
マチズモについては以下記事で詳しく解説しています。
本記事では、マチズモ文化によってもたらされる弊害を、男性・女性の両面から解説します。
【女性目線】マチズモ文化がもたらす課題とは?
仕事において正当な評価を受けづらい
マチズモ文化は男性が稼ぎ、女性は家事を中心に行うという概念を含みます。そのため、仕事において以下のような弊害が生まれます。
- 出世しづらい
- 意見を発しにくく、受け止めてもらいにくい
- 同じ成果を出した時に、男性の方が評価されやすい
- 育休や産休による不在期間がマイナス評価となる
多分、あげ出したらキリがないと思います。意図的に行われている行為ばかりではなく、むしろ無意識的な行動だからこそ、差別・区別を感じる場面が多いでしょう。
少しつづ、女性活用によるポストの割合や女性が意見を発する機会の増加が見られてはいますが、まだまだ平等とは言い難い状況です。
恐怖を感じる場面がある
「駅のホームでぶつかられた」 「電車の中で痴漢をされた」 「夜道を歩いていたらつけまわされた」
このようなニュースが出る際、男性が加害者で女性が被害者であるケースがほとんどです。男女平等を謳う社会になってきてはいますが、体格や力においては超えられない壁があります。
悪気がなくとも、堂々と真ん中を歩きながらちょっと体がぶつかるだけでも、女性にとっては恐怖でしかありません。
男性側がこそこそしないといけないわけではありませんが、「怖いと思われるかもしれない」という意識を少し持つだけで、思いやる行動につながっていきます。
【男性目線】マチズモ文化を変えていくため必要なことは?
価値観の変革が必要
マチズモ文化においては、男性側はメリットを享受してきた側です。良い想いをしてきた中で変わっていくことは気持ち的には難しいかもしれません。しかし、一人一人のちょっとした行動・言動の変化でしか社会は変えられません。
そのためには、今まで当たり前としてきた価値観を変えていく必要があります。
- トイレの便座は座る
- すれ違う時にはいつもより少し大きめに避ける
- 女性の意見を素直に受け止める
無意識に、悪気なくやっている行動の中にもマチズモはたくさん隠れています。本サイトではマチズモにまつわる実例も含めた、さまざまな内容を紹介していますのでぜひ価値観を変えるきっかけとしてください。
もちろん逆にマッチョイズムと呼ばれる、男性らしさにこだわる必要もありません。「弱さも見せ」「競争にこだわらない」ような男性が増えていくことも、また自然なことなのです。
マッチョイズムについては以下の記事も参考にしてください。
まとめ
マチズモ文化は女性にとってはもちろん、男性にとっても良くない側面を持ちます。社会全体が変わろうとする動きがある中で、企業の一員として、家庭の一員として、ひとりひとりがどう変わっていくかが重要です。