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マチズモとマッチョイズムの違いとは?

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マチズモとマッチョイズムの違いは何?

マチズモとは男らしさやたくましさを意味します。また、そこから派生し「男性優位主義」の意味で使われることが多いです。

男性優位主義とは、日常生活の中のあらゆる場面において、男性が優位・有利になる場面や機会が多い社会を指します。

マッチョイズムは「マチズモ」+「イズム(思想や主義)」を組み合わせてできた和製英語で、男性らしさやあるべき姿を指す言葉として使われています。「伝統的な男らしさの規範・模範」と訳されることが多いです。

マッチョイズムが抱える3つのデメリット

伝統的な男らしさの規範、すなわち「男性とはこうあるべきだ」を指し示している言葉がマッチョイズムです。マッチョイズムが浸透することで、抱える負について解説します。

競争で勝つべきことが正しいとされる

小学校のリレー、中学校の部活動、そして高校・大学受験。マッチョイズムの中には、男性は「競争を勝ち抜くべき」という思想があります。男だったら一番を取れ、と言われたことがある男性も多いのではないでしょうか。

企業に出てからも、多くの会社では競争が発生します。特に40〜60代の、競争を勝ち抜いてきた上司から勝負に勝つことの大切さを説かれる場面をよくみてきました。

もちろん、勝負にこだわり、勝つことは大切なことの一つでしょう。

ただし、それを望んでいない人にとっては耳の痛い話となりますし、結果にこだわりすぎて本来の目的からかけ離れてしまっては意味がありません。

強くあることを強要されてしまうことは、マッチョイズムの弊害のひとつでしょう。

家事と仕事の両挟みになっている

近年はダイバーシティ、ESG経営のように男女が平等に働くよう国や企業が呼びかけるようになりました。それに呼応し、男性も育休を取ることや家事を積極的に行うような声がけが増えてきています。

これ自体は決して悪いことではありません。

ただ、一方で仕事で成果を出し、一家を支えることを求められる側面があります。まだまだ両立しながらどちらも成功しているモデルケースは身近に多くなく、両挟みになってしまうケースが多々あります。

家事と仕事、双方からの期待に板挟みになり、辛い立場となってしまうことがあるのです。

強くあることを求められる

女性同士で今置かれている立場を互いに相談したり、時には愚痴を言いながら慰め合ったりする場面は、映画やドラマだけでなく現実世界でもよく見る光景の一つです。

一方で、男性が愚痴や弱音を吐くことは「ださい」「情けない」とされる価値観がマッチョイズムには包括されています。

そのため、本当に困った時に「助けてほしい」とヘルプサインを出すことが難しくなってしまうのです。

強くあることを求められすぎるあまり、ヘルプサインを出せず、どんどん苦しくなってしまうことはマッチョイズムの大きなデメリットと言えるでしょう。

まとめ

マチズモは男性優位な社会を作ってきてしまったために、女性が暮らしにくい社会となっていることを指す言葉です。一方で、マッチョイズムのような思想が広がっていることは、実は男性にとっても生きにくさを誘発している側面もあるのです。

今まで生きてきた中の当たり前は数多く発生していますが、できるだけ目の前の人を見る習慣をつけられると、「マッチョイズム」な思想を脱出できるかもしれません。

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