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ヒップホップにマチズモ文化は根強い?

うさぎ

ヒップホップはマチズモ文化?歴史や特徴から解説

ヒップホップとマチズモは切っても切り離せない関係にあります。それはなぜか、ヒップホップの歴史から紐解きながら、解説していきます。

ヒップホップの歴史

ヒップホップは言葉をリズムに乗せて歌う「ラップ」を中心に、DJやブレイクダンス、グラフィティの4要素からなる音楽を指します。1973年にアメリカのニューヨークで行われたパーティーが起源と言われており、2023年で50周年を迎えた歴史ある音楽ジャンルのひとつです。

当初は黒人やラテン系のような、アメリカにおける間合いノリティーな民族があつまり、社会や政治に対する怒りや差別・格差に対する不満をぶつける歌詞を音楽に乗せて歌っていました。

なぜ、ヒップホップはマチズモ的だと言われるの?

ヒップホップの原点が、持たざる者が持つ者をひっくり返すことを目的としていたことから派生して、男性が女性に対して優位性を示すような、いわばマチズモを含んでいることが多いです。

男らしさを誇示することを目的とする中で、女性をを比較対象にすることで凄さを見せつけようとしているというとイメージがしやすいと思います。

さらに、発展する過程の中で女性や性的マイノリティーに対する差別を含む内容が多く語られてきたこともあり、マチズモを感じる方が多いのでしょう。

近年のマチズモに対する変化

ヒップホップが盛んなアメリカでは、バラクオバマ元大統領の同性婚支持に対して大物ヒップホッパーが賛同を示すような動きや、「女性が男性に対してプレゼントをあげ、家事をしなくても結婚できる」と当たり前を覆すような歌詞が出てきたりと、少しづつ変化が起きています。

また、日本でもヒップホップやラップが人気となり、社会の中で地位を確立していくにあたり、少しづつ「当たり前」を見直す機運が出てきています。

例えば、女性のラッパーの功績や地位を確固たるものにするべく、「わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論」(著者:つやちゃん)のような書籍が出たり、フリースタイルダンジョンを経て、男女平等なヒップホップ界を少しづつ目指そうとする動きが見えたりしています。

まとめ

「持たざる者が持つものに対して」や「男性らしさの誇示」を目的としていたゆえに、マチズモと切っても切り離せなかったヒップホップ。しかし、近年は当たり前を覆すために、少しづつではありますが新しい風が吹き始めています。

顕在化していないだけで、マチズモが染み付いてしまっている業界は多数あると思います。できることから少しづつ、自分から変えていけるよう、まずは当たり前を疑うことから始めてみてください。

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