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マチズモとミソジニーやホモソーシャルの違いとは?

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マチズモと比較・併用される「ミソジニー」や「ホモソーシャル」の意味を解説

マチズモとは

マチズモはスペイン語で男らしさを表す「macho」を語源とする、男性優位主義を表す言葉です。男性の方が管理職や政治家が多く、賃金が高いような仕事に関することや性暴力や痴漢のような犯罪率の差まで幅広い事象が存在しています。

誰もが目に見えて気づいていることだけでなく、差別と感じるちょっとした行動や言動は溢れかえっています。

ミソジニーとは

ミソジニーは女性に対する嫌悪や蔑視を指す言葉です。ギリシャ語の「misos(憎しみ)」「gune(女性)」が語源です。女性蔑視は、単純に女性が嫌いという訳ではありません。

男性から女性に対しては、「男性の方が優位である」という前提を持っている人が、女性が活躍している場面を見ると憎しみを抱くような場面が想定されます。「男性の方が優れているはずなので、なんで評価されているんだ」という気持ちですね。

一方で女性から女性に対するミソジニーも存在します。これは女性らしさに嫌悪感を持つケースがほとんどです。例えば「男を立てる」「家事を行う」のような女性らしさを強要されることに対して、不満や憎しみを感じるのです。

ミソジニーは男性優位主義であるマチズモが根本にあるために、発生しているような女性への見方もしくは立ち位置によって発生することも多いです。日本国内だけでなく、海外のいたるところで問題視されている事柄であり、一人一人が解決に向けた意識改革や行動変革が求められています。

また逆の意味で男性蔑視を指す言葉として「ミサンドリー」という単語もあります。

ホモソーシャルとは

ホモソーシャル(homosocial)とは同性同士の性や恋愛を伴わない絆や繋がりを指す社会学の用語です。特に男性同士の「男の付き合い」といった意味で使われることが多いです。

アメリカのジェンダー論研究者であるイヴ・セジウィックが1985年に発表した『男同士の絆』で提出した概念で、女性と同性愛者を除いた男性だけ、あるいは男性が圧倒的多数を占める空間での「男同士の強い結び付き」を指します。男子が多い部活のようなグループをイメージをするとわかりやすいでしょう。

ホモソーシャルな社会では男性が公的な社会を担う性別だとされ、男性たちは“男の絆”で公的な社会を独占しようとします。このような繋がりが結果としてマチズモを引き起こします。

ホモソーシャルな社会では、体育会系な男社会に典型的に見られ、女性をモノのように扱ったり男に仕える存在として見下げたりするようなミソジニー(女性嫌悪)と、同性愛を盛んに侮蔑したり気持ち悪がったりすることで「自分はホモじゃない」と仲間にアピールするようなホモフォビア(同性愛嫌悪)を特徴とします。

まとめ

マチズモを中心とし、さまざまな性差別を表す言葉を紹介しました。言葉がある=そのような事象・事実が発生しているということです。差別のない世界を目指し、まずは一人一人ができることから変革できるよう、普段の行動・言動を見直していきましょう。

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